宅配クリーニングは洗濯物を出すのも受け取るのも、すべて宅配便で済ませることができるサービです。「おうち需要」の高まりや、忙しいご家族のライフスタイルに合わせやすいということで、この数年で宅配クリーニングの人気は急上昇。「宅配クリーニングを使ってみたい!」という人の数も年々増えてきています。
でも「宅配クリーニングって料金はいくらかかるの?」「宅配クリーニングの料金相場はどれくらいなんだろう」という点で迷ってしまって、業者選びが決まらない……という人もいるのではないでしょうか。ここでは宅配クリーニングの料金相場や料金制度について、また宅配クリーニング業者選びのポイント等を詳しく解説していきます。
この記事の目次
宅配クリーニングの料金相場は?
まずは気になる宅配クリーニングの料金相場をご紹介していきましょう。実店舗型のクリーニング店では「1枚あたりいくら」の単品制度がほとんどですから、その比較のために、宅配クリーニングの料金相場も単品メニューから解説していきます。
【宅配クリーニングの料金相場】
ワイシャツ | 300円~450円 |
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メンズスーツ(上下) | 1,500円~2,000円 |
スカート | 500円~700円 |
ワンピース | 1,200円~1,600円 |
ニット(プルオーバー) | 600円~800円 |
ニット(カーディガン) | 700円~850円 |
コート | 1,800円~2,200円 |
ネクタイ | 500円~600円 |
ダウンジャケット | 2,000円~2,500円 |
実店舗型のクリーニング店に比べると、宅配クリーニングの料金の平均相場はやや高め。特に単品(1点~2点)でコートやダウンジャケット等のクリーニングを依頼した場合は、料金が高くなりやすいです。
しかし近年では年会費無料で利用できる宅配クリーニング店も増えており、利便性という点を考えるとコストパフォーマンスには優れているといえるでしょう。
宅配クリーニングにはサブスク・月額定額制も多い?
宅配クリーニングのサービスで最近増えているのが、「5枚でいくら」「10枚でいくら」というパック制度や、月額定額制・サブスク型のクリーニングサービスです。
【パック制の料金相場】
5点パック | 6,000円~9,500円 |
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10点パック | 9,000円~13,000円 |
20点パック | 20,000円~30,000円 |
パック制なら送料無料!
パック性の場合だと、送料を無料にしている宅配クリーニング店も多いです。1点あたりの料金600円~1,000円前後で便利な宅配クリーニングサービスをフル活用することができます。
コストを重視して宅配クリーニングを利用したいなら、ぜひ視野に入れておきたい料金システムですね。
アウターや大物クリーニングがオトク
パック制の場合、特に「コート」「ジャケット」等の大物のクリーニングをお願いするのがおすすめ。コートのクリーニングは実店舗型のクリーニング店でも1,200円~1,300円程度(スタンダードコース)かかるのが一般的です。
しかし宅配型クリーニングのパック制度を上手に使えば、1枚1,000円前後の価格でコートをたっぷりキレイにしてもらえることに。しかも業者の中には、この価格でデラックスコース並のハイレベルなクリーニングを行ってもらえます。
アウター類はかさばって店舗に持っていくのも大変ですから、宅配クリーニングでラクができると助かりますね。
追加料金の制度もチェック!
宅配クリーニングのパック制度の料金相場を比較する場合、追加システムの有無、その場合の料金制度もしっかり確認しておきましょう。
【追加システムとは?】
追加システムとは、パック制の数字から溢れた分の衣類を受け付けてくれるシステムのこと。業者によって対応が大きく異なります。
<<例>>10点パック利用で、出した衣類が11点の場合
- 追加システム有り → 10点パックの料金+追加料金(1点500円~700円前後)でクリーニングをしてもらえる
- 追加システム無し、別パックへの移行推奨の場合 → 11点が送られた時点で業者側から確認があり、追加分もクリーニングしたい場合には20点パックに移行しなくてはならない
- 追加システム無し、強制返却の場合 → 11点が送られた時点で、11点の中の一点はクリーニングされずに返却となる
必ずしも10点・20点キッチリと衣類がまとめられる時ばかりとは限りません。パックの数字から溢れてしまった場合の対応が柔軟かどうかは、事前に確認しておいた方が安心です。
料金だけで選んじゃダメ?業者選びの注意点
宅配クリーニングの料金相場がわかったら、気になる業者が相場より高いかやすいか調べてみよう……と思う人も多いはず。でもちょっと待ってください。宅配クリーニングは単品料金やパック制の料金だけで選ばない方が良いことも多いんですよ。
宅配クリーニング業者を選ぶ時のポイントをまとめてみました。
宅配クリーニングのオプションサービスで比較
宅配クリーニングでは、多彩なオプションサービスが登場するようになっています。クリーニングの料金相場だけでなく、オプションの有無やその料金体系も確認しておいた方がオトクです。
保管サービスはある?料金はいくら?
宅配クリーニング業者で最近人気となっているのが、衣類の保管サービスです。衣類の保管サービスとは、クリーニングをした衣類をそのまま数ヶ月~1年程度の間、倉庫で預かってもらえるサービスのことを言います。
「冬のかさばる衣類を置いておく場所が無い」「衣替えをするのが大変」という人にとって、とても助かるサービスなんです。
宅配クリーニングの料金が高めの業者の場合、この保管サービスが超定額で利用できたり、パック料金に無料オプションで付いてくることも。保管サービスの利用を検討しているなら、その料金体系もコミでお店選びをした方がオトクです。
保管サービスの期間もチェック!
宅配クリーニングの衣類保管サービスを利用する場合には、衣類保管の「期間」も確認しておきましょう。衣類保管の期間は業者によって異なり、6ヶ月のみという業者もあれば最大10ヶ月の保管OKという業者もあります。余裕をもって衣替えをしたい人には保管期間が長い方がおすすめです。
ウェットクリーニングや汗抜き加工はある?
「衣類のクリーニング」と一口に言っても、実は色んな方法があることを知ってましたか?衣類をキレイに保つには、汚れの種類に合わせてクリーニングの種類を選ぶことが大切です。
【クリーニングの種類】
- ドライクリーニング:石油溶剤による機械洗いのこと。軽い皮脂汚れやチリ・ホコリ等の汚れを落とす
- 汗抜き加工:通常のドライクリーニングに合わせ、水性洗浄液を使って汗の汚れを取るクリーニングのこと。汗のミネラル成分等を落とす
- ウェットクリーニング:衣類を縮ませないように気をつけながら行われるプロの「水洗い」のこと。汗汚れの他、ジュースやお酒・おしっこ等の水溶性の汚れを落とす
- シミ抜き:手作業で部分的な汚れを取る作業のこと。油性汚れも水性汚れも落とせる業者もあれば、水性汚れのシミ抜きを苦手とする業者もあるので注意
激安系の宅配クリーニング業者の場合、クリーニングメニューが「ドライクリーニングのみ(機械洗いのみ)」ということも多いです。この場合、「ワイシャツが汗で汚れたから汗抜きしてほしい」とか「シミ抜きを一緒にお願いしたい」といった追加注文はできません。
反対に料金がやや高めの宅配クリーニング業者の場合、汗抜き加工やウェット対応などに優れている傾向があります。またクリーニング業者によっては、最近ついた汚れのシミ抜きであればシミ抜き料金を取らないところが多いもの。結果的にオトクに衣類をキレイにできるというわけです。
お直し・補修のサービスはある?
お直し・補修とは、衣類のほつれやボタンはずれ、毛玉取り等、衣類のトラブルに対応してくれるサービスのことです。頻繁に着ている服ほど、知らないうちにトラブルが起きていた…ということも多いもの。でも忙しい毎日の中だと、ついつい衣類の補修って後回しになってしまいがちですよね。
「このシャツのボタンの糸がゆるんでいる…」と気にしながら、同じ状態で着回してしまっているという人も多いのではないでしょうか。宅配クリーニングにお直し・補修のオプションサービスがあれば、様々な衣類のトラブルに対応してもらえます。
業者によっては簡単な補修(ボタンのゆるみや毛玉取り等)が有料オプションではなく、無料サービスとなっているところも!宅配クリーニング料金が相場より高いところほど、意外とこのようなオプションサービスが無料提供されていることも多いです。
宅配クリーニングのスピード・利便性で比較
特に頻繁に宅配クリーニングを使う人の場合、その業者の対応スピードや利便性もチェックしておきたいところ。サービスを使う際の快適さが大きく違ってきます。
仕上がりまでの日数は?
宅配クリーニングでは、業者によって仕上がりまでの期間に大きな差があります。早い対応ができる宅配クリーニングでは、出荷後3日での配送が可能というところも。反対に時間がかかる宅配クリーニング業者の場合、宅配までに1週間~2週間以上の時間がかかるところもあります。
使い分けをするのも手
宅配クリーニングに出す衣類の種類によって、使う業者を分けるのも手です。例えば頻繁に使う衣類なのであれば、宅配クリーニングの料金が相場よりやや高くてもスピード感がある業者を選んだ方が良いでしょう。反対にこれからシーズンオフとなる衣類であれば、宅配クリーニングの料金が相場よりも安く、仕上がりがややゆっくり目の業者を選ぶこともできます。
コンビニ集荷はできる?
コンビニ集荷とは、宅配業者に衣類を取りにきてもらう代わりに、自分でコンビニまで衣類を出しにいくタイプのサービスのことを言います。近所のコンビニがクリーニング屋の窓口代わりとなるわけです。受け取りについてはコンビニではなく、宅配で自宅で受取るタイプの業者がほとんどとなっています。
コンビニ集荷の良いところとしては次の点が挙げられます。
- 24時間いつでも衣類をクリーニングに出せる
- 集荷のために自宅に居る必要が無い
宅配業者の集荷時間は、夜9時頃までが限度です。平日の帰宅が20時~21時を回ってしまうという人だと、宅配クリーニングの集荷になかなか来て貰えない…という不便も出てしまいますね。しかしコンビニ集荷対応があれば、深夜や早朝等でも衣類をクリーニングに出すことが可能。他の用事のついでにクリーニングもお願いできるという気軽さも、人気の秘訣となっています。
集荷用のバッグはある?
宅配クリーニング業者では、専用の集荷用バッグ(集荷用キット)を用意しているところと、自分で集荷用のダンボールを用意するところがあります。手間がかからないという意味では、やはり集荷専用のキットがある業者の方がラクです。
特に宅配クリーニングの利用頻度が高い場合、サイズが合うダンボールを常に用意しておくのは大変なもの。また前述した「コンビニ集荷」を利用する場合、ダンボールだと運搬するのも大変ですよね。
集荷用の専用バッグは完全無料のところと、初回のみ有料というところがあります。宅配クリーニングの利用頻度が高くなる予定であれば、専用キットの対応は必ずチェックを。初回のみ有料でもコストパフォーマンス的には問題ないでしょう。反対に年に何度も使わないのであれば、専用キットの有無にはそこまでこだわらなくても大丈夫です。
着物宅配クリーニングなら専用キットが便利!
着物を宅配クリーニングに出す場合、配送中にできるだけ平らに配送できた方が余計なシワが作られにくく安心です。一般的なダンボールだとどうしてもシワが寄ってしまいがち。着物専用の配送キットなら、本畳みした着物をそのまま平らに入れて、固定して配送することができ便利です。
おわりに
宅配クリーニングの料金相場についての情報はお役に立ちそうですか?実店舗型のクリーニングに比べて、宅配クリーニング業者はサービスに特色をもたせているところが多いです。
例えば「安価+スピード系」の普段着向けのクリーニングもあれば、「料金高め+ブランド対応」の高級服向けクリーニングもあるというわけですね。そのため一般的なクリーニング店に比べて、料金相場が幅広く、やや平均値がつかみにくいところがあります。
自分が使いたいサービスが「スピード系」なのか「安価系」なのか「ブランド系」なのか、はたまた着物や皮革製品に強い業者が良いのか……使いたいサービスの方向性を決めてから料金比較をしていくと、ピッタリと合う宅配クリーニング業者を決めやすいですよ。