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卒業式や七五三の袴(はかま)クリーニング料金の相場を徹底解説!

女子大生の卒業式の袴、七五三の男子向けの袴などなど、晴れやかな日に袴を身につけるスタイルは今も昔も人気があります。また最近では百人一首のブームなどによって、部活動やサークル等で袴を使う人も増えているようです。

さてこの卒業式等に使う袴、クリーニング料金の相場はいくらくらいなのでしょうか。袴のお手入れをしたいけれど、クリーニング代がどれくらいかかるかわからなくて困っている…という人もいるはず。

ここではそんな袴初心者の人向けに、袴の種類やそれぞれのクリーニング代の料金相場について詳しく解説していきます。

あなたの袴はどれ?袴の種類を調べよう

袴(はかま)のクリーニング代の料金相場を調べる前に、まずはあなたの袴がどんな種類のものなのかを確認しておきましょう。例えば「スカート」と一口に言ってもカジュアルなものから高級品まであるように、「袴」にも色々な用途やランク、素材があるのです。それによって、クリーニングの料金も変わってきます。

礼装用の袴(女性向け・卒業式向け)

  • 正絹(シルク100%)の袴
  • シルク混紡、シルク交織の袴
  • ポリエステルの袴
  • ウールの袴

卒業式に着用する本格的な袴は正絹またはシルク混紡であることが多いですが、中には気軽なポリエステル素材のものもあります。また昔に仕立てられた袴では、普段着感覚で使うためのウールの袴も見られます。

礼装用の袴(男性向け・結婚式、宮参り、その他祭礼向け)

  • 正絹(シルク100%)の袴
  • シルク混紡、シルク交織の袴
  • ポリエステルの袴

男性向けの礼装用袴は、結婚式等の大切な祭事に用いられるため、基本的にシルクでできたものが多いです。ただし元々がレンタル向けのものであったり軽さや気軽さを重視した化繊のものもあります。

武道用袴(剣道、弓道など)

  • 木綿の袴
  • ジャージの袴
  • テトロンの袴
  • ウォッシャブル加工済の袴
  • 正絹の袴(催事用)

武道用の袴は、スポーツ用という用途のために頑丈に作られています。ご家庭での水洗いに対応した製品がほとんどです。ただし特殊な祭礼のために着用する武道用の袴は、正絹・シルク混紡等で作られています。

こども用の袴(七五三向けなど)

  • 正絹(シルク100%)の袴
  • ポリエステルの袴

多くは着物とセットになっています。本格的なものの場合は正絹(シルク100%)ですが、食べこぼしや泥汚れ等に対処しやすいポリエステル製品も近年では多く出回っています。

その他の袴(百人一首向けなど)

  • 正絹(シルク100%)の袴
  • 化繊の袴
  • ウォッシャブル加工の袴

かるた大会等には正絹の袴をお召しになる人もいますが、軽さや扱いやすさを考えて化繊を選ぶ人も少なくありません。こちらについては、基本的には卒業式・結婚式等の祭礼向けと同じと考えていただいて良いでしょう。

袴のクリーニングの料金相場はいくら?

では、それぞれの袴のクリーニング料金の相場を見ていきましょう。

礼装用の袴の場合(卒業式、結婚式、その他祭礼向け)

正絹・シルク混紡の袴6,000円~12,000円
ウールの袴5,000円~10,000円
ポリエステルの袴3,000円~10,000円

ポリエステル等の化学繊維の場合、武道向けの袴と同じくらいの安値に設定しているクリーニング業者もあります。そのため最安値が低めになりがちです。

武道向けの袴の場合

ジャージ・テトロンの袴1,000円~2,000円
木綿の袴1,500円~4,000円
正絹・シルク混紡の袴6,000円~10,000円

武道用の袴はスポーツ用品扱いであり、一般的なクリーニング店でも取り扱いが多いため、クリーニング料金は料金はかなりお安めです。しかしシルク100%の祭礼用はかまの場合、着物扱いとなり専門業屋が取り扱うため、クリーニング料金が上がります。

子ども用袴の場合

正絹・シルク混紡の袴4,000円~8,000円
ポリエステルなど化繊の袴2,000円~6,000円

子ども用の袴の場合、着物とのセットでのクリーニング料金を設けているクリーニング業者も多いです。この場合、袴の料金はさらに1,000円~2,000円程度割安になることもあります。

袴のクリーニング代に差が大きい理由は?

袴のクリーニング代の料金相場を見て、「2倍以上の価格差があるのはなぜだろう?」と思う人も多いことでしょう。これには袴のクリーニングならではの特殊な事情があるのです。

着物専門の業者が必要?

武道向けの袴などであれば、一般的な洋服を扱うクリーニング業者でも工場でクリーニングをできることがほとんど。

ところが特別な日に身につける正絹の袴は「着物」の扱いであり、洋服向けのクリーニング技術では対応ができません。

そのため高度なワザを持った着物専門の部門が対応するか、着物専門の下請け業者に袴を預けることになります。その分だけ手数料(中間マージンなど)が発生するため、クリーニング料金は高くなってしまいがちです。

正絹の袴の場合、最初から着物専門のクリーニング店や悉皆屋(しっかいや:着物の洗濯や加工等の専門業者)にあずけてしまった方がクリーニング料金が安くつくこともあります。

プレスの有無

クリーニング店によっては、袴のプレス(アイロン、プリーツの型崩れ直し)の料金を別扱いにしているところもあります。これは袴については「プレスのみ」を依頼したいという人も多いため。ポリエステル袴等を家で洗って、プリーツ直しだけをクリーニング屋に任せたいという人もいるのです。

プレス料金が別になっているお店の場合、クリーニング代(丸洗い料金)がたとえ2,000円でも、別途プレス代が1,000円~2,000円位かかります。そのため、料金が大きく変動することも。先にプレスの有無は確認しておきましょう。

プリーツ(折り目)の多さ

クリーニング店によっては、袴のひだ(折り目、プリーツ)の数で料金が変動することがあります。プリーツスカートと同じような扱いになるわけですね。洋服系メインのクリーニング店の場合、特にこのような料金システムになっているところも多いです。

反対に着物専門店の場合、折り目(ひだ)による料金変動はあまり見られません。ひだ(プリーツ)が多い袴の場合、プリーツによる料金変動が少ないお店を選んだ方が良いでしょう。

下洗い・シミ抜きの有無

袴のクリーニング料金が高めの業者の場合、袴の丸洗い(機械洗い)を行う前に、職人による下洗い(手洗い)が行われていることも多いです。軽いシミであれば、下洗い+丸洗いだけでキレイに落ちていることも。

また、ついたばかりの新しいシミであれば、シミ抜き代金なしでシミ抜きを行い、着物全体をキレイに仕上げてくれるところもあります。

反対に袴のクリーニング料金(丸洗い料金)が安い業者の場合、シミ抜きの料金は別途発生することがほとんどです。

  • 食べこぼし
  • 飲み物のシミ
  • おしっこのシミ
  • 血液シミ
  • 泥ハネ など

上のようなシミに対しては1箇所あたり500円~1,000円程度でシミ抜きが必要になりますので、シミ抜きの料金がいくらになるか確認しておいた方がよいでしょう。

おわりに

卒業式や七五三等に使う袴のクリーニング料金の相場について、情報はお役に立ちそうですか?シミや汚れがついた袴は、できるだけ早くに業者に出したほうがカンタンで安いメニューでキレイにすることができます。

反対に半年・一年と汚れを放置してしますと、汗等の汚れで変色シミができてしまい、シミ抜きをするのにも高い料金がかかることに!袴を使ったら、できるだけ早めにお手入れをしておくことが大切ですよ。

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