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タバコの匂い

着物がタバコ臭い…匂いを取る3つの方法と注意点

「着物を着て帰宅したら、タバコの臭いがしっかり付いててクサい!…」パーティーや宴会等に着物で出席した時に特に多いのが、このようなタバコの臭いのトラブルです。自分ではタバコを吸わなくても、周囲に喫煙者が居るとタバコの臭いは着物の繊維に残ってしまいがち。着物の貸し借りやアンティーク着物等でも、タバコの匂いの問題に悩んでいる人は少なくありません。

着物のタバコの匂いが気になる時には、どのように臭いを取ればよいのでしょうか?今回は着物のタバコの臭いの取り方について、匂いの程度や素材にあわせた3つの方法とNGの臭い取り手段等を解説していきます。

着物のタバコの臭いを取る3つの方法

着物のタバコの臭いが気になった時には、以下の3つの方法で臭い取りをしてみましょう。

1.いつもより陰干しを長めに!

「ちょっとタバコの臭いが気になるかも?」と思ったら、まず試してほしいのが「陰干し(かげぼし)」です。陰干しとは、その名前の通り日陰(直射日光の当たらない場所)で着物を干すこと。繊維の奥に残っている湿気を飛ばすことで、水分と一緒に吸着していた臭いの分子も取れやすくなります。

【着物の陰干しの方法】
1)部屋の外(ベランダや庭)に干す場合には、直接日光があたらない場所を選びます。部屋の中に着物を干す場合には、窓からの日があたらないところを選びましょう。どちらの場合も、干した時に裾(すそ)を引きずらない位置に着物をかけられるかどうかよく確認しておきます。
2)着物を和装専用のハンガーにかけて、決めておいた場所に干します。洗濯物干し場等、竿がある場合には竿に着物を直接かけてもOKです。干した後には形をしっかりと整えます。
3)部屋の中に干す場合には、窓を空けて換気扇等も回し、よく風を通します。扇風機やエアコン等を使用してもOKです。
4)1~2週間、陰干しを続けます。外に干す場合、夜に干しっぱなしにすると湿気が溜まってしまうので、その都度屋内に取り込みましょう。

今まで「着用後に一日程度は陰干ししていた」という人も、着物のタバコの臭いが気になる場合には数日~一週間以上は陰干しを続けるようにしてみることが大切。

ただし日が当たってしまうと着物の褪色(色あせ)の原因になるので、直射日光をあてないように十分に注意しましょう。

2.消臭剤で着物のタバコの臭いをキャッチ!

消臭剤
「陰干しだけではタバコの臭いが取れない」「喫煙所に居たら、着物の繊維がしっかりとタバコの臭いを吸い取ってしまった…」そんな時には、冷蔵庫用の消臭剤を使ってみましょう。置型タイプの消臭剤には食べ物等のイヤな臭いをキャッチする成分が多く含まれており、繊維の奥の臭いも吸い取ってくれます。

【消臭剤で着物の臭い取りをする方法】
1)着物は本畳みにしておきますが、臭いが特に気になる箇所がある場合にはその部分を外側に出すようにします。
2)着物を置いておく場所を決めます。一週間程度放置するので、平らに置いておける場所・直射日光が当たらない場所を選びましょう。
3)大きなゴミ袋(二つ折りにした着物をそのまま入れられるサイズ)に、着物を入れます。
4)袋の端に無香料タイプの消臭剤を入れます。消臭剤が倒れないように、設置場所には注意します。
5)輪ゴムやクラフトテープ等で、ゴミ袋の口をしっかりと閉じます。
6)5日~一週間程度、袋をそのままに置いておきます。
7)ある程度時間が経過したら袋を開けて、着物の臭いを確認します。
8)臭いが残っている場合には、さらに数日間袋に入れておきます。臭いの程度によっては、消臭剤を追加するのも手です。

なお、消臭剤は冷蔵庫用タイプの他、流しの下用やトイレ用等でもOK。ただしどの場合にも必ず「無香料タイプ」を選ぶよことが大切です。

何らかの香り付きの消臭剤を選ぶと、今度はそのニオイが着物に移ってしまいます。また消臭剤は絶対に着物と直接触れないようにしましょう。

3.スチームアイロンでタバコの臭い飛ばし!

スチームアイロン
「着物のタバコの臭いが取れるのが一週間以上も先になるのは困る…」そんなお急ぎケースの場合には、スチームアイロンを使うのも手です。強い蒸気をあてることで、繊維の奥にくっついているタバコの臭いの成分を吹き飛ばしていきます。

【スチームアイロンでタバコの臭いを取る方法】
1)和装専用ハンガーに着物をかけて干します。
2)スチームアイロンを、素材にあわせた温度に設定して温めます。
3)十分に温まったアイロンを、着物から1センチ程度浮いた場所まで近づけて蒸気を当てていきます。直接アイロンを着物には当てず、少し離して「蒸気だけ」を当てるように十分に気をつけましょう。
4)滑らせるようにアイロンを動かし、着物全体に蒸気を当てていきます。同じ箇所に蒸気を当て続けないように注意してください。
5)十分に蒸気を当てて臭いが消えたら、「1.」で解説した陰干しをして、着物に残った蒸気を飛ばします。最低1日以上は陰干しをして、水分をしっかりと飛ばしましょう。陰干しが不十分だとカビが生えやすくなります。

なお以下のような着物については、スチームアイロンを使ったタバコの臭い取りはおすすめできません。

・シルク(正絹)の着物:シルクはとても縮みやすい素材です。スチームアイロンで多量の蒸気が当たりそのままにしていると、大幅に縮んで型崩れを起こす可能性があります。
・しぼり・縮緬の着物:収縮や熱によって、絞りや縮緬(ちりめん)の風合いがダメになってしまう可能性があります。
・金箔・銀箔・金糸・銀糸を使っている着物:金銀を使った加工は、熱によって変色・変質を起こす恐れがあります。
・刺繍・レース・スパンコール等を使っている着物:特殊な加工は蒸気で傷む可能性があります。

お持ちの着物が上の条件に当たる場合には、陰干しまたは消臭剤でタバコのニオイ取りをした方が安心です。

着物のタバコの臭い取り、この方法はダメ!

着物はとてもデリケートな素材や染料で作られています。洋服と同じ方法でタバコの臭い取りや臭い対策をすると、着物が変色したり色あせしてしまい、元に戻らなくなってしまうのです。

【タバコの臭い取りのNG例】
・ファブリーズやリセッシュ等の消臭スプレーをかける:水シミ・輪ジミの原因になります。特に正絹(シルク)とウールには絶対にファブリーズを使ってはいけません。
・除菌アルコールをスプレーする:染色や繊維によっては、変色・色落ち・色あせを起こすことがあります。
・香水や匂い袋でごまかす:タバコの臭いはこれらの香料ではごまかせません。臭いが混じり合って、さらに悪臭になっってしまうことがあります。また匂い袋を着物のそばに置くと、取れないシミを作る原因になります。

「家にあるから」「急いで匂いを取りたいから」と、手軽な匂い取りアイテムを着物に使うのは絶対にやめましょう。

おわりに

着物についたタバコの臭いを取る方法を全部試してみたけれど、それでも匂いが取れない…こんな時には、すみやかに着物専門のクリーニング店に着物を持ち込みましょう。なお、着物の状態によっては「きもの丸洗い(ドライクリーニング)」だけではタバコの臭いが取りきれず、より専門的な対処が必要になるケースもあります。きちんとした専門店であれば、タバコの臭いの程度に合わせて適切なクリーニング方法を提案してくれますよ。着物のシミ取りやカビ取り等、手作業でキチンと着物クリーニングを行っている店舗を選ぶことが大切です。

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